左派の不満 2012 12 23
日本の左派や左翼は、
中国や北朝鮮の行動に不満を感じたででしょう。
「今まで、我々は、中国や北朝鮮に協力してきたのに、
いや、陰ながら、中国や北朝鮮を支援してきたのに、
よりによって、総選挙が近くなって、
北朝鮮が弾道ミサイルの打ち上げとは。
しかも、打ち上げを延期すると見せかけて、
不意打ちのように発射した。
これで、日本人は、頭にきて、
さらに右傾化したじゃないか。
さらに、止めを刺すように、
総選挙の直前になって、
中国の航空機による尖閣諸島への領空侵犯。
これじゃ、中国や北朝鮮が、
我々左派や左翼を追い詰めているようなものだ」
このような動きについては、いろいろな見方がありますが、
要するに、「日本の左派や左翼は、捨てられた」ということです。
中国や北朝鮮も学習したのだと思います。
日本の左派や左翼と付き合っていても、何の得もないことを。
むしろ、日本の右派と交渉して、
現実的な外交を引き出した方が、
実利、いや得をすると学習したのでしょう。
「新聞・テレビが伝えなかった北朝鮮」(角川書店)という本には、
このようなことが書いてあります。
著者によると、日朝友好京都ネットの市民交流グループの参加者の中に、
自称「極右」の男性がいたそうです。
この男性の語る言葉が、もっとも核心をついていたかもしれません。
この右翼男性が、平壌でのパーティの席上で、
北朝鮮側の人物と会話をしたそうですが、
その時、こんなことを言われたそうです。
「わが国に来てまで、日本の悪口を言う日本人は信用しない。
日本を愛する日本人を信用する」
著者は、こう言います。
これは、大変重要な言葉である。
これまで北朝鮮に来た数多くの日本人たちの言動を踏まえて言ったものである。
数十年の間、左翼的な日本人たちが平壌に来ては、
「日本は、どうしようもない」、
「日本は、嫌いだ」、
「日本より共和国(北朝鮮)の方が、すばらしい」と、
言い続けてきたことへの率直な批判である。
外国へ来て自国の悪口を言っているだけの人物と、
いつまで付き合っていても、何も動かないということを、
北朝鮮側も、よく知っているのであろう。
(以上、引用)
昔は、左翼や左派の評論家や学者が、
北朝鮮を「地上の楽園」と喧伝していました。
しかし、こういう左翼や左派の人たちは、
結局、北朝鮮から捨てられて、どこへ行ったのでしょうか。